■Ubuntuとは
https://ja.wikipedia.org/wiki/Ubuntu
普通のPCにはWindowsが入っていると思いますが、WindowsもOSのひとつです。なので、大雑把に言うとWindowsの代替品と捉えることが出来ます。電源ボタンを入れるとWindowsの代わりにLinuxが立ち上がる、といったイメージです。
Linuxと呼ばれる種類のOS(のディストリビューション)は、Ubuntuの他にもいくつかありますが、Ubuntuはその中でもデスクトップ用途で使用されることの多いOSなので、比較的Windowsからの移行がしやすいOSです(デスクトップ用途でないものは例えばサーバー用途などが該当します)。
■なんでUbuntuを使うの?
いろいろな人がいろいろな理由で使います。
(個人的な想像ですが)例えば…
仕事などでサーバー用途のLinuxを使うので、その環境に慣れる意味でUbuntuを使う
Windowsのサポート期限が切れてしまったが、そのままPCを買い換えるのは勿体ないので、無料のUbuntuに乗り換える
なんかWindowsでもコマンドラインで作業する方が使いやすいと感じ始めたので、いっそのことLinuxにした
サーバーマシンを仮想環境に複数立ち上げたいが、Windowsだとライセンス的に問題がある
単に周りと同じものを使いたくないし、Macは高価すぎる
etc...
といった理由でしょうか。
逆にUbuntuでは出来ないことは(個人的な想像ですが)例えば…
Windowsでしか動かないゲーム(※)
VBAを使ったMS Office文書編集(※)
Windows用のドライバが必要なソフト
etc...
(※)wineなどのソフトを使って動作する場合もあります
個人的な結論としては、Ubuntuなど、特に理由もないのに無理に使うものではありません。大抵のPCには便利なWindows様が入っていますから。
■Ubuntuの入れ方
Ubuntuは入れ方によっては、Windowsを消してしまいます。意図して消す分には何の問題もありませんが、初心者が誤って消した場合は、涙を流しつつ、リカバリディスクなどを入手して出荷時状態に戻したりすることになるかもしれません。そう、入れ方によっては。。。
ではどんな入れ方があるのでしょうか?
(1) WindowsにVirtualBoxなどの仮想PCソフトをインストールして、仮想環境にUbuntuを入れる
最近はこれが一番ポピュラーな方法だと思います。お手軽にインストールして、動作を試すことができ、基本的に大抵のことができてしまいます。間違ってもWindowsを壊すことはありません。
最近だと専用のドライバ(Guest Additions)まで用意されていて、オプションをいじればハードウェアアクセラレーションも使えるし、Ubuntu上で動画再生くらいは楽々こなせます。USBもホストから奪えるので、きちんと設定すれば出来ないことはほぼないレベルです。しかもWindowsと同時に使えるので、Windowsでゲームをしながら、待ち時間にUbuntu上のサーバをいじったりとか一台で出来てしまいます。
ただ、ゲームなどハードウェア依存度が高くて、リソースを使いまくるソフトをUbuntu上で動かすと、動作がもっさりしたり、そもそもエラーで動かなかったりすることが多かったりはします。
(2) DVDなどを焼いて、普通にUbuntuを入れる
仮想環境ではなく、実PCにUbuntuを入れます。これが本来のUbuntuの入れ方です。ただし、初心者がよく分からずに入れると、悲惨な事故に繋がる一番危険な方法です。
Windowsを消してUbuntuを入れることもできますが、ハードディスクなどを増設して、そこにUbuntuを入れて、電源ON時に画面からWindowsとUbuntuのどちらかを選んで起動させる(デュアルブート)ことなどもできます。また、ハードディスクの空き領域をデフラグのように連続させることで空きパーティションを作り出し、一台のディスクでデュアルブートさせることも可能です。
(部分的に仮想化技術を使って、同時に起動させる特殊な入れ方もありますが、)この方法だと基本的にはWindowsとUbuntuなど複数のOSを同時に起動することはできません。同時に起動することができない代わりに、パフォーマンスは一番良くなりますし、Ubuntu用のソフトが動かないということもありません。
(3) WUBIでUbuntuを入れる
今回わたしはこれを使いました。Windows上のインストーラから、Ubuntuをインストールしてくれるソフトです。
ハードディスクを増設せずに、Windowsのドライブの中の1ファイルに、Ubuntuをインストールしてくれます。こう説明すると、VirtualBoxなどのように聞こえますが、WUBIは仮想PCソフトではありません。電源ONで単体起動するUbuntuをインストールするソフトです。元のWindowsも起動時の選択で選ぶことができますが、(2)と同様に同時に起動することはできません。
このWUBIを使ってインストールすると、(2)とほぼ同じパフォーマンスのUbuntuを、ディスク増設もせず、(2)ほどの大きなリスクなしにインストールすることができます。
仕組み的にはUbuntu側が少し細工されていて、Windowsのドライブの中の1ファイルが1つのディスクに見える機能を使って、その中から起動するようになっています。インストールCDとかの起動の仕組みに近いです。WUBIは14.04までは公式なものでしたが、現在のUEFI対応したものは非公式なものになっていますので、注意が必要です。
近いうちに入れ方を書いてみます。
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